AX 電車でGo“東京湾釣り日記” 第五福竜丸を見てきました
新木場駅の若洲とは反対側にある夢の島公園の一角に「第五福竜丸」の展示場があるのをご存じでしょうか。
というよりも、このブログを見ている方は「第五福竜丸」を知らない世代の方が多いかも知れませんね。
今から60年前、私が13歳の時に起こったことなのですから・・・・・。

連休最終日の5月6日、妻と二人で第五福竜丸を見に行ってきました。

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新木場駅を出てすぐ、若洲とは反対側の夢の島公園の入り口にこんな標識が立ってます。
標識の示す方向へ進むと・・・・
第5福竜丸展示場の建物が見えてきます。

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中に入るとまずこんな掲示物がありました。

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次のように書いてあります。


第五福竜丸の被災
1954年(昭和29年)3月1日午後6時45分(現地時間、日本時間で午前3時45分)、マグロ漁船第五福竜丸の乗組員は、西の空が突然明るくなり火のかたまりを見ました。
数分後大きな爆発音がとどろきました。3、4時間経つと、空から白い灰が雪のように降りそそぎ、甲板に足跡がつくほどに積りました。
その場所はマーシャル諸島ビキニ環礁から東へ160キロ離れたところでした。
乗組員が見た火の塊は、アメリカがビキニ環礁で行った世界で最初の水爆(水素爆弾)「ブラボー」の実験でした。
当時アメリカはビキニ環礁とエニウエトク環礁で核実験をしていました。
しかし、第五福竜丸が操業していた所は、自由に運行・操業できる公海上で、アメリカが定めた危険区域の外側(東へ30キロ)でした。
第五福竜丸に注いだ白い灰は、放射能を大量に含んだサンゴ礁の細かいチリでした。
「死の灰」と呼ばれています。
「死の灰」は23人の乗組員の顔、手、足、髪の毛やおなかに付着しました。鼻や体内に吸い込まれました。これが付いたところは火傷の状態になりました。
みんな頭痛、吐き気、目の痛みを感じ、歯茎から出血しました。髪の毛を引っ張ると根元から抜けました。
全員が急性放射能症になったのです。



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展示場内には被災の様子、乗組員の手記など多くの掲示物が展示してあります。

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このニュースを知ったのは中学生の頃でした。
当時はテレビは無く、ラジオや新聞などで知ったのです。
そして被災から6か月後に乗組員の久保山愛吉さんが亡くなってこともラジオのニュースで知りました。
「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」というのが最後の言葉だったそうです。
私は60年の歳月を経た今でも第五福竜丸と聞くとすぐに久保山愛吉さんの名前を思い出します。
その後23名の乗組員の約半数が亡くなっているそうです。

第五福竜丸の被災から60年、科学技術は大きく進歩したように見えます。
しかし放射線を人間がコントロールしようとする努力はまだ成功していないようです。
汚染水や核廃棄物の処理など原子力を利用するためには解決しなければならない問題については60年前のままです。
これらを解決できないままで原発など原子力の利用を続けて良いのだろうかと心配になります。

放射線だけではありません。
私が子供の頃は、生活排水で海が汚れるなどとは考えてもいませんでした。
広大な海から見れば、人間が流す生活排水など海におしっこをする程度の微小なもので大海に薄められて綺麗になってしまうと思っていました。
ゴミは土に埋めれば腐って土になるから地球が汚れることはないと思っていました。
大気が煙突から出る煙で汚れるなどとは思っても見ませんでした。
地球、宇宙、広大な自然は汚れを飲み込んで浄化してくれるものと思っていました。
ところが、私が生まれてから今日までのわずが70余年の間に、土壌汚染、海洋汚染、大気汚染、と地球は随分汚れてしまいました。
人間は科学技術の力で自然が呑み込むことの出来ない物質を作り出して地球を汚してしまったのです。
そして現在の科学技術の力では地球の汚染を食い止められずにいます。
地球の汚染がこのまま進んだら、孫たちが私と同じ年代になる頃には地球はどうなってしまうんだろうと心配になります。

人間は便利さ、豊かさ、快適さを追求してきました。
経済の発展を追求してきました。
これらは莫大なエネルギーを消費し、これに伴って地球を汚します。
エネルギーを使って経済を発展させ、便利さ、豊かさ、快適さを獲得する科学技術は大く発展したのですが、地球環境の汚染を防ぐ科学技術はあまり進んでいないようです。
60年前の第五福竜丸が残した課題は今でも何ら解決されていません。
これから100年、200年先、科学技術がさらに進歩すればこれならの問題が解決できるのかもしれません。
しかしこのままでは、そうなる前に人間がが住めない地球になってしまうのでは無いかと心配です。
車に例えれば、超高速のエンジンにはそれを制御するブレーキが必要です。
スピードを優先するあまり、不完全なブレーキをつけた高速車を走らせていたのではいつ事故がおこるかわかりません。
完全なブレーキが開発されるまでは、たとえ不便でも超高速エンジンの使用は控えるべきではないでしょうか。
孫たちに人間が住める地球を残すために、たとえ不便さや経済の停滞などがあっても地球全体がエネルギーの消費を抑えた生活をすべきではないか。
第五福竜丸を見ながら爺さんはそんな事を考えるのです。

地球を綺麗にしましょう。
その第一歩して釣り場を汚さないようにしましょうね。


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