AX 電車でGo“東京湾釣り日記” 東日本大震災1年に思う
2011年3月11日、14時46分。
東日本震災が発生したその時、私は新宿高島屋の最上階にいた。
そして、その日私は帰宅難民の1人だった。

あれから1年が経過した。
テレビではここ数日連続して被災地のその後の様子を伝えている。
いまだに避難所生活を続けている方がおられる事には心が痛む。

行政の支援策は被災者に寄り添っているのだろうか。

何日か前に復興に取り組む自治体の状況が次のように報道されていた。
町は、避難している全町民が町に戻って来てくれることを願って町の復興計画を急いでいる。瓦礫の処理、町民が安全に住める土地の確保、住宅の建設、学校や病院などの再建。これらにかかる膨大な費用の問題。
これら多くの課題を克服して、何とか町を再建しようと懸命の努力をしている。
しかし復興に何年かかるかは不透明なままだ。
数年先後に町が復興しても、その時はすでに町民の多くが流出してしまっているのでは無いかと懸念していると言う。

一方避難している町民の方にとっては生活再建が当面の問題である。
被災者の多くが求めているのは生活の自立であり、生活の再建であり、これは待った無しの急務である。
就職の問題、仕事の問題、子供の学校や教育の問題などを抱えており、郷里の町が復興するまで待つことは困難。
町を出て、新しい土地で生活を求めようとしている人が増えているという。

私はこの報道を見て、行政の思いと、今なお苦しんでいる被災者の思いとの間にずれを感じる。

「被災地」の支援から「被災者」の支援へ

行政は瓦礫の処理、除染などに巨大な費用を投じて、被災地の環境整備を急ごうとしている。
しかし、これには相当の年月がかかる。
今日の新聞には、「帰郷出来る環境が整うまでには5年以上かかる地域もある」という記事があった。
テレビなどでは、故郷へ帰りたいという声が多く取り上げられているが、故郷を離れて新しい生活を踏み出そうとしている人、既に故郷を離れた人も少なくないはずだ。
また、新しい土地での生活を希望していても経済的事情などで故郷に留まらざるを得ない人もいると思う。
「町民は皆故郷に戻りたいと願っている」という報道は正確なのだろうか。

かつて「コンクリートから人へ」とかいうスローガンを聞いたことがあるが、今の行政の支援策を見ていると、「人よりも土地へ」になっているような気がする。
行政の支援は「被災者」に対してではなく、「被災地」に視点を置いているように見える。

被災された方が1日も早く普通の生活を・・・

被災者の生活再建と、被災した土地の環境整備とは相互に関連がありどちらを優先とすべきかは、それぞれの土地の被災の状況や住民の考え方など、地域によって事情が異なるので一概には言えないであろう。
しかしいずれにしても、大切な事は被災した人々が1日も早く普通の環境で、普通の生活を送れるようにする事だと思う。
つまり、家族が揃って住み、仕事をし、学校に通い、病気になったら病院へ行くことが出来る。
そんな普通に生活できる環境を提供することが、今一番急がれる支援ではないかと思う。
心情的な要素を除けば、このような環境は、故郷でなければ得られないというものではない。
大きく破壊されてしまった環境を作り直すことよりも、すでにある環境への転出を支援した方が時間的にも費用的にも有利という事もあり得る。
被災地の環境整備を迅速に行うことが可能で、かつ被災者の生活再建にすぐに結びつく場合は、これを最優先すべきは当然であるが、それには長い年月を要するのであれば、被災地の整備よりも被災者の希望に応じた生活再建の支援を優先するという選択肢があってもいいのではないだろうか。

まずは、被災者の生活再建の支援に費用と労力を投入し、被災地の環境整備は、被災した方々の生活の再建が出来た後にじっくり時間をかけてしっかりやる。
何年か後に、災害に強い住みやすい町が出れば、そこには自然に人が集まってくる。
故郷を離れて住む人にとっても誇れる故郷となる。
そこに住む住民は、以前の住民ではないかも知れない。
それでも良いのではないだろうか。

最後にきわめて乱暴な提案を・・・

瓦礫処理に伴い、莫大な費用が処理業者等に支払われるが、被災者の収入とはならない。
そこで、
瓦礫の処理はやめて、瓦礫の処理にかかる膨大な費用を投入して、瓦礫の山となっている土地を国が買い上げる。
(被災地の住民、土地所所有者の意見を尊重することが大前提)
そうすれば、被災者に対する大きな財政支援にもなる。
土地を所有していた被災者の方々は、その土地の売却代金で生活を再建する。
国は、100年の計で瓦礫の処理とその土地の有効活用を考える。

瓦礫の活用について、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭博士が次のような提案をしおられます。

ガレキの山を津波から生命と財産を守る貴重な地球資源として活用しようというものです。

瓦礫が命を守る森になる

素晴らしい提案だと思います。

被災地の方々の心情や実情を知らない者の戯言であったかも知れません。
被災地の方々が1日も早く普通の生活に戻って頂きたいという思いと、行政の対応に対する苛立ちから、このような記事を書かせていただきました。
被災された方が1日も早く、普通の平穏な生活に戻られることを祈っております。
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コメント
イセさんへ
コメントありあとうございます。
このような方の提言を是非実現して欲しいものです。
2012/03/19(Mon) 12:29 | URL | 川越の魚人 | 【編集
宮脇先生の講演が、今朝ラジオ放送されていますが確かに素晴らしいです、70年前から世界中を歩いておられる方の見識は凄いの一言です。
2012/03/18(Sun) 05:44 | URL | イセ | 【編集
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2011年3月11日、14時46分。東日本震災が発生したその時、私は新宿高島屋の最上階にいた。そして、その日私は帰宅難民の1人だった。あれから1年が経過した。テレビではここ数日連続して被災地のその後の様子を伝えている。いまだに避難所生活を続けている方が?...
2012/03/19(Mon) 06:32:02 |  まとめwoネタ速suru