AX 電車でGo“東京湾釣り日記” Eat or Release(その2)
釣りの楽しみ方2つのパターン
釣りの楽しみ方には次の2つのパターンがあるらしい。
一つは日本旧来型の漁としての釣り。つまり釣った魚は食べることが基本。
もう一つは欧米から入ってきたルアー釣りなど、スポーツやレジャーとしての釣り。
Catch&Releaseという考え方もこれに付随して欧米から入ってきたようだ。

我が家の近くの川で釣れる魚は食べられそうもない。
海の無い埼玉県から、わざわざ電車に乗って海のあるところまで出かけていくのは食べられる魚を釣りたいからだ。
しかし、ヘボい私の腕では小魚しか釣れない。
小さい魚をリリースしてしまうと、お持ち帰りは限りなくゼロになってしまう。
小さい魚や抱卵している魚をリリースしている釣り人には共感しながら、自分は持ち帰るという矛盾にチクリと感じてしまったりもする。
それなら、いくら持ち帰っても良いサッパとイワシだけを釣っていれば良いのだが、やはりたまにはメバル、カサゴ、メジナ、カレイ、***、XXX、などいろいろ釣りたくなる。
そこで、「小さい魚を持ち帰っても資源保護にはあまり影響は無いから大丈夫」という理屈を見つけて安心したくなる。

リリースした魚の行方
「もっと大きくなってから来てくれよ!」そんな思いを込めてリリースする。
しかし、どれだけの魚が大きくなるまで生き延びるのだろうか。
リリースした魚の死亡率を調べてみたが、針のはずしかた、魚の扱い方、魚種などで相当な差があるようで、20~30%というデータから70%位までといろいろで正確なところはわからないが、平均的には50%程度と見て良いのではないかと思う。
針を飲みこんだ魚は無理に針をはずさないで、そのままリリースした方が生存率が高いという実験結果があるようだ。
リリースした魚が、とりあえず生き延びたとしても、海中には小魚を餌にしている大型魚など、釣り人以外にも多くの敵がいる。
大型魚は「もっと大きくなってから食べよう」などと待ってはくれないから、私が釣る数よりも、小さいうちに大型魚の餌になってしまう数の方がずっと多いはずだ。
こう考えると、何匹かの魚を持ち帰って食べようと、リリースしようと自然界の大勢にはほとんど影響は無さそうだ。

漁業での乱獲と釣り人の乱獲
底引き網などを使った漁業では、魚を一網打尽にすくい上げてしまう。
商品にならない小魚などを船上で寄り分けで海へ帰すらしいのだが、その間の魚の扱いが乱暴なために海に帰された(捨てられた)魚の多くは死んでしまうそうだ。捨てる魚の方が多い時もあるらしい。
その数はトン単位。漁の方法の改善が求められているという記事もあった。
これと比較すると、釣り人がいかに頑張ったからといって、乱獲と言えるほどまで釣れるとは思えない。

魚がいなくなる原因は何だろう
魚が釣れなくなっているという現実がある。
その原因は何だろう。
自然界全体の資源量という点から見れば、釣り人による釣り過ぎの影響というのはほとんど無いと思われるが、釣り場など特定の場所、特定の魚種に限定すれば釣りの影響も考えられ、リリースもある程度の効果があるのかもしれない。
しかし、もっともっと大きい問題は水質の汚染、環境の破壊ではないかと思う。
釣った魚をすべてリリースしたとしても、釣った数だけのことでしかない。
ところが、水質汚染や、環境の破壊は海に棲む全ての生物に影響を及ぼすのだ。
陸に近い場所、人間が住んでいるところに近い場所は汚染されやすく、環境も破壊されやすい。
このため、魚は遠くへ行ってしまって陸に近い釣り場では魚が釣れなくなってしまっているのではないだろうか。

偉大な自然の恵み、海の恵み
自然は実にうまく出来ていると思う。
魚は何万個もの卵を産卵する。
しかし、その全てが孵化するわけではない。
卵のうちから、他の魚の餌になるものや、孵化してすぐに餌になってしまうものも多い。
幼魚は小魚の餌になる。小魚は大型魚の餌になる。しかし全てが餌となってしまうわけではない。
そのうちの何パーセントかは必ず成魚になって子孫を残す。
卵のうちに餌になるものや、幼魚のうちに餌になるものがあってもいいように、ちゃんと計算してつくられているのだ。
これが繰り返されて、多くの生命を支え、そして支えれている。
人間もこの恩恵を受けて生きている。
この偉大なシステムをがうまく働き続ける条件は自然環境。
自然環境を守ることが、人間の命を支えてくれている生き物たちへの義務であると共に人間自身が生きる道だ。

リリースの心を大切にしたい
リリースしても、魚の保護にはあまり役に立たないから無駄だなどというつもりはありません。
魚を大切にしようとい気持、生命を大切にしようという心はとても尊いと思います。
その心が、自然環境を大切にしていく原点になります。
釣り場を汚さないこと、釣った魚を大切にすること、そんな小さな行動の積み重ねが、魚と自然を守ることにつながっていくのではないでしょうか。

美味しく食べさせていただきます
「釣った魚を大切に扱う、無駄にはしない」ということさえしっかりおさえていれば、持ち帰るかリリースするかはその人の自由な判断で良い」という有難い意見がありました。
私はこのご意見に甘えて、これからも美味しく食べさせていただくことにします。
決して無駄にはしませんし、釣り場を汚したりもいたしませんので、お許しを・・・・・・。

DSCF1262-a.jpg
こんなチッチャイのを持ち帰ってごめんなさい。
でも、これくらいのアジ、魚屋さんでも売ってますね。


リリースについて、Web上で多くの方が意見を述べておられました。
その中のいくつかを紹介させていただきます。

「リリースとは」
リリースについて、いろいろな視点から意見をのべておられます。

「リリースした魚のその後」
針を飲み込んだ魚をリリースした場合など、とても興味深い内容です。

「釣心言語録」
キャッチ&リリースのことだけではなく、釣りの心得全般について書かれています。

「キャッチ&リリースの賛否をお聞きしたいです」
いろいろな方が意見を述べています。



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コメント
釣りバカ少年さんへ
コメントありがとうございます。
たしかに難しい問題ですね。
どなたかの記事に、「答えの出ない問題」だと書いてありましたが、答えを出すということは、一方的な意見を押し付けることですから、答えが出ないというのが正解だと思います。
確かに魚種によっても違うし、釣る場所によっても違いますからね。
一般的にいえば、回遊魚の多くはどんどん釣ってもあまり問題なさそうですが、根魚は配慮が必要なようですね。
自然界全体に対する影響はともかくとして、釣り場の魚が減ってまうと困りますからね。
釣りバカ少年さんが愛するカレイさんなどの稚魚の放流やリリースの運動をしている団体のホームジがありました。
http://www.c-marinet.ne.jp/~miyaturi/katudou.htm
これで見ると、カレイの生存率はかなり高いですね。
私は、サッパ、イワシ、アジ専門で行こうかな?(笑)
それ以外が釣れた時はお魚さんの顔を見て判断することにします。
万が一間違って小さいカレイが釣れてしまった時はリリースすることにしましょう(笑)
2011/01/18(Tue) 21:05 | URL | 川越の魚人 | 【編集
難しい問題ですね。
いろいろな意見があるのは当然ですが、川越の魚人さんが紹介したHP?記事?にも書いてあったように自分の考えを押し付けるのはだめですね。
魚によっても小さいから食べやすい魚があるじゃないですか?たとえばアジ。大きければ刺身でおいしいですよね。小さくても南蛮漬け?にできますよね。そういう魚は釣って、大小を問わずに持って帰って、おいしく食べてあげればなにも問題ないと思います。
ただ、小さいと食べられるような部分がない魚。たとえばカレイは… 小さいのは逃がしてあげてほしいと僕は思います。10センチ前後のを持って帰る人を見たことがある という人の話を聞いたことがあります。
それなら、すごく気を遣ってリリースをしてあげた方が良いような気がします。そうすればそのまま大きく成長するかもしれませんし…
いづれにせよ個人の自由ですね。ごみ箱に捨てるのはNGですけどね。
僕は、この前コメントした通りでいくつもりです。
2011/01/18(Tue) 18:47 | URL | 釣りバカ少年 | 【編集
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